日産車の開発や製造をしている日産車体への転職を考えている場合、転職情報や社風はどうなのかが気になるものです。
本記事では、日産車体の企業情報や転職のコツなどを紹介します。
この記事を読むことで、日産車体への転職時に注意すべき点や、転職時のポイントがわかるようになります。
日産車体って?企業情報や特徴
日産車体とは日産自動車から委託を受け、開発~生産までを担っている完成車メーカーです。
そんな日産車体の事業内容や年収などを詳しく見てみましょう。
日産車体の事業内容
日産車体の主な事業内容は、製品の開発や設計、そして設計準備、さらに生産や品質保証までも行っています。
主に、小型商用車(LCV)や多目的乗用車(MPV)を中心に製造しています。
工場は湘南工場と日産車体九州の2カ所にあり、どちらの工場もそれぞれ特色があり高品質な車づくりの実現をしていると言えるでしょう。
例えば湘南工場の特徴としては、1台ずつ用途の違う特装車を、高品質でスピーディーに生産することできることが上げられます。
従来の特装車の生産はベースとなる車両メーカーと特装だけをするメーカーが別会社となっていました。
開発段階で特装部分までも手をかけているので基準車と同じ品質を保ちながらも、効率よく生産することができるのでしょう。

日産車体の代表的な生産車
日産車体が製造している代表的な生産車は以下のものがあります。
製造している工場によって特色が違うため、生産している車種も異なります。
湘南工場→「NV200」「NV150」「NVZ200」「PATROL」「PATROL PICKUP」
湘南工場では、本社機能と車体溶接、塗装、組み立てなどの工場と、生産部門がある最大の拠点です。
年間生産台数は、15万台となっています。
世界的に見ても希少な「多車種混流生産」方式を導入しているため、1本の生産ラインでコンパクトに数多くの車種を生産することが可能となっています。
日産車体九州→「Infiniti QX80」「PATROL」「ARMADA」「ELGRAND」「CARAVAN」
日産車体九州では、年間約17万台の生産能力を持ちつつ、最新鋭の機器が導入されているため最新技術で高精度で高品質な製品を製造しています。
発展を続けるアジア地域と物流のメリットがある北九州地区に建てられています。
最新技術で自動化が進み、生産効率が良いため世界中に届けられるのでしょう。
また、日産車体のグループ会社である「オートワークス京都」では、「CIVILIAN」「ATLAS」が生産されています。

日産車体の平均年収
日産車体の平均年収は591万円です。
日産自動車のグループ会社の平均年収では500万円代後半~600万円代が多いため、グループ内でも平均あたりの年収と言えるでしょう。
日産自動車の平均年収は約820万円と高いため、日産車体では低いと感じてしまいますが、ボーナスは高水準、収益減があっても従業員の収入にはほとんど関係ないと言う声もあることから、大手にも負けていない年収です。


ライフワークバランスの向上に努めている
日産車体では働きやすい環境が整えらており、ライフワークバランスの向上に努めている所が従業員からも高く評価されます。
日産車体は従業員を「人財」と考え、社員育成を経営戦略に盛り込んでいるため社員教育が充実していたり、子育てや介護による支援も充実しています。
例えば、働き方や休み方の改善のために以下のような取り組みをしています。
- 長時間労働の削減
- 年次有給休暇の取得促進
- 在宅勤務制度の導入
この他にも様々な取り組みがあり、22時以降の残業は3年間で10分の1に減少、時間外労働時間は平成29年は平成28年に比べ約8パーセントの減少という効果がありました。
日産車体では、従業員1人ひとりに対して働きやすいよう様々な福利厚生が用意されているため、仕事だけではなくプライベートも充実した生活を送ることができるでしょう。

難しい?日産車体への転職のポイント4つ
日産車体への転職する際に注意すべきポイントを紹介します。
日産車体の転職難易度
日産車体の転職難易度は、少し高めとなっています。
自動車業界の年収と比べると日産車体の年収はそれほど高いとは言えませんが、働きやすい環境が整っていることから、転職の難易度は少し高めと言えるでしょう。
また、新卒の募集は多く見られますが、中途採用の募集自体が少ないため、競争率が高くなることが予想されます。

選考方法や特徴
日産車体の選考方法は「書類選考」「適正検査」「面接」となっています。
採用の特徴としては選考ではグループワークはなく、少人数制でじっくり話すことができ、質問にもしっかりと答えてくれる特徴があります。
空気が重くピリピリしたような面接ではなく、誠実で丁寧な対応だったという声もあったため、比較的話しやすい空気で面接ができるでしょう。
また、面接では人物重視をしているということもあり、これまでの経験や困難をどのように取り組んできて、それをどうやって乗り越えてきたのかなど、個人の考え方を重視しています。
自分の経験や実績を、どのようにモノづくりに貢献したいのかをアピールしましょう。

採用フロー
日産車体の採用フローは以下のようになっています。
- 社会説明会参加またはWebセミナー視聴
- 適性検査・応募書類提出
- 書類選考
- 一次面接(集団または個人)
- 適性検査2
- 役員面接(個人)
- 内々定
結果の連絡が早いという声が多くあったため、もし他にも受けている場合は他社の内定に関する返事もしやすいでしょう。
業務内容によっては資格が必要
応募する職種によっては資格が必要となります。
現在の募集はありませんが過去には、3級以上の自動車整備士資格を持っている人など、業務内容によっては資格が必要となっているため、その都度確認すると良いでしょう。

年功序列?日産車体の口コミ
日産車体の良い口コミ、悪い口コミを紹介します。
評判の良い口コミは、社内の風通しの良さや、働きやすい環境がありました。
高い仕切りが無く、オープンなスタイル。比較的電話や会議の声が聞こえるのでやりづらい雰囲気はあまりない
(参考:「Lighthouse」
国内・海外問わずバンバン転勤あります。
(参考:「Yahoo知恵袋」)
近年、育児休暇などにも力を入れており支援を増やしていこうという努力を感じられました
(参考:「Lighthouse」)
大体の人は定時に出社してくるが、子供の幼稚園へ送迎で朝10時に出社するなどある程度融通は効く。
(参考:「Lighthouse」)
悪い口コミでは、部署による違いや人間関係が見られました。
様々な部署を経験したが、技術系の部署は人間関係がギスギスしている。肉体的な疲労は少ないが、精神的な疲労が大きい。教育方法も古く、若手はついて行けず、退職する人が多い。残業、休出も少なく金銭的にもやや不満である。副業も認めてもらえず。改善するべきことが改善されず、不満でしかない。
休日休暇:配属される部署によりかなりの差があるのでどちらともいえないです
(参考:「Lighthouse」)
昇進・昇格は一年毎にあり、頻度は高い傾向にあります。実力主義を会社は掲げていますが実際のところは年功序列が多いような印象がありました。
(参考:「Lighthouse」)
日産車体へ転職する時の5つのコツ
日産車体へ転職する際は、以下のような5つのコツがあります。
日産車体で目指している目標を説明する
日産車体では、個人の能力をどこまでも発揮できる柔軟性と挑戦意欲が高い人材が求められています。
日産車体でどのようなことを目指し、その目標を達成するにはどのように行動すべきかを具体的に話せると良いでしょう。
面接ではこれまでの実績よりも、取り組んできたことの過程や姿勢、考え方を重視されます。
そのため、目標に対してどう成長したいのか、明確なキャリアプランや企業に貢献することができる人柄や能力であるかを具体的に伝えられると良いです。
会社全体で世界へ通用する品質になるよう努めているため、自分も高い目標意識を持っていることをアピールできると印象が良いでしょう。

車づくりにどのように関わりたいのかを伝える
自分が採用された際には、車づくりにどのようにかかわりたいと思っているのかを伝えましょう。
日産車体でしかできないことや、大きなビジョンなどを企業の利益に貢献しつつ、顧客に価値を提供できることに絡めて伝えられると良いです。
また、自分の強みや長所、専門領域などを自分と企業の特徴を重ね合わせPRできると説得力が増し、伝わりやすくなります。
例えば、日産車体のミッションには「お客様に魅力ある、質の高いクルマとサービスを、タイムリーにお届けする」ことがあるため、魅力的に見える、質の高いクルマやサービス、タイムリーなどのワードを入れるのも良いでしょう。

自分の経験をどのように生かすことができるのか
自分の持ってる能力をどのように日産車体に生かすことができるのかをアピールしましょう。
自分の経験や能力をどのように生かせるのかをアピールすることで、仕事への意気込みを伝えられ担当者の心を揺さぶることができるでしょう。
自分が活躍する姿をイメージさせることができると相手も評価がしやすく、企業の利益になる見込みがあるかの判断がしやすくなります。
また、企業分析がよくでき企業への理解度が高いこともアピールできると、志望度の高さが伝わりやすくなります。

語学力をアピールする
自動車業界ではグローバルなビジネスが活発になると言われているため、語学力をアピールできると良いでしょう。
日産車体でも部品調達や生産に関してのプロセスは海外とのやり取りが増えており、海外拠点との連携や交流も増えています。
さらに、海外への出張や駐在の動きも増えているため、語学力だけではなくお互いに意思や感情を伝達し合うことができる、ビジネスコミュニケーションを取れると尚良いでしょう。

インターンシップや仕事体験への参加
日産車体へと転職を考えれいる場合、インターンシップや、仕事体験へ積極的に参加しましょう。
実際に企業へ直接質問することで書面ではわからないことや、どんな雰囲気で行われているかを知ることができるため、企業選びの参考となるでしょう。
また、人事の人がどのような視点を気にするかを知れたり、就職に関してのアドバイスをもらえることがあるでしょう。
いずれも、企業研究をしっかりしてから参加しましょう。

まとめ
以上で、日産車体の転職に関する記事を終わります。
日産車体は、長年のクルマづくりのノウハウを生かし今後もグローバルに展開することが期待でき、労働環境への評価も高いため、おすすめな転職先と言えるでしょう。