50歳でニートを続けるとどうなる?人生の末路と就職方法を解説

50歳でニートの場合「もうこのままニートでも良いか」と思い始める傾向があります。確かに50歳を過ぎると、早期定年退職をする方も出てくるころで、再就職を決めるのは難しい部分もあるでしょう。

ただ、今までずっと働いてい方が退職するのと、ニートを続けるのではわけが違います。今回は、50歳でこのままニート生活を続けた場合の末路と、就職方法をご紹介します。

このままの人生に不安を感じている方は、参考にしてみてくださいね。

目次

50歳のニートはどんな人?

50歳のニートは、あまり見かけないように思いますが、実はたくさんいます。どのような方がニートになっているのでしょうか、まずは現状を分析してみましょう。

ニートの定義

実は、「ニート」とは19歳~34歳までの若年者と、厚生労働省の定があります。ニートの詳しい定義内容は以下のとおりです。

  • 15歳から34歳
  • 学生でない
  • 働いていない
  • 家の仕事をしていない
  • 家事を手伝っていない
  • 就職活動をしていない

「何もしていない若者」のことをニートと言います

では、35歳以上の同じような状況の方はというと、「引きこもり」と定義されています。

ただ、世間一般的にはニートの定義を理解している方は少ないため、失業状態にある方をまとめて「ニート」と呼ぶ風潮があります。

40歳以上のニートは多い

40代以上のニートは多く、満40歳~60歳までの引きこもりは推定61.3万人いると推測されています。詳しい内訳は以下のとおりです。

年齢 割合
60~64歳 17%
25~29歳 14.9%
20~24歳 12.8%
40~44歳 12.8%
55~59歳 10.6%
45~49歳 8.5%
50~54歳 8.5%

(参考:内閣府「長期化するひきこもりの実態」)

60歳で退職する方が多いこともあり、60歳以上が一番割合が多いですが、どの年代も割合に大きな差はない印象です。どの年代にも引きこもりは一定数います。

ただ、45歳以上60歳未満が少なめなのは、「今しか働けない」という意識が働くからなのではないかと考察できます。

実務経験ありが5割

学校を卒業してから、ずっとニート生活を続けている方もいるかもしれませんが、実は一度社会に出たことがある方もたくさんいます。

実務経験 割合
契約社員・派遣社員・アルバイト 39.1%
自営業・自由業 13.0%
働いたことがない 2.2%

(参考:内閣府「生活状況に関する調査」)

半数以上の方に実務経験があります。働いたことがないのは2.2%のみです。

前職 割合
サービス職 31.1%
生産労務職 25.1%
営業販売職 22.8%

(参考:財団法人社会経済生産性本部「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書 」)

前職で割合が高かった職業TOP3は上記の3つです。どの仕事も特別なスキルや資格が必要ないのが共通点と言えます。

ニートの実態は、「実務経験のある引きこもりの方」ということが分かりました。

50歳でニートを続ける理由は?

50歳になってもニートでいるのは、「気楽」「自由」という理由だけではありません。さまざまな理由があります。なぜ50歳を過ぎてもニートでいなければならないのか、理由を調査しました。

就職できない

ニートの期間が長くなればなるほど、就職しにくくなります。ニート歴と就職率の関係を確認してみましょう。

年数 割合
6ヵ月以内 72.5%
3年超 57.0%

(参考:厚生労働省「若年者雇用を取り巻く現状」)

こちらはフリーターのデータですが、それでも6ヵ月以内なら7割以上の方が就職できているのに対し、3年以上フリーターの場合は5割台にまで就職率が低下していることが分かります。

引きこもりになってからの期間が長い方も多いので、その場合は就職率が5割以下であることを覚悟しましょう。以下は引きこもりの割合が多い年数TOP3です。

期間(割合順) 割合
3~5年 21.3%
1~2年 14.9%
7~10年 10.6%※

※15~20年、20~25年も同じ

(参考:内閣府「生活状況に関する調査 (平成30年度)」)

フリーター歴3年以上でも就職率が5割台なので、ニート歴10年や20年の場合は就職先を見つけるのはより困難であることが予想されます。

50歳のニートの場合、好きで引きこもりを続けているわけではなく、実際には「働きたいのに働けない」という方も一定数いるでしょう。

働かなくて良いため気が楽

ニートでい続ける理由には、働かなくて良いので気楽という理由もあります。会社に行って働いていれば、仕事でミスをしてしまい落ち込むことも、誰かの失敗で大変なことが起こることもあるでしょう。毎日いろいろなことが起こるので、疲れるしストレスが溜まります。

一方、外に出なければそういった外部からの悪影響を感じることはありません。自分のペースで生きられるので気楽です。

ただ、「お金がなくなる」「老後が不安」といった別のストレスを抱えることになるので、どの道苦しい生活している方も少なくないでしょう。

病気や怪我が原因

病気や怪我が原因で退職し、引きこもりになったという方も多いのが現状です。病気や怪我をする前には、社会人として働いていた方がほとんど。つまり、仕事が原因で引きこもりになっているとも考えられます。

この場合も好きでニートでいるというよりは、自分の意志ではどうしようもないけれども働きに行けないというパターンです。意外と、「ニートになりたくてなった」という方は50歳以上には少ないのかもしれません。

若者の場合「働きたくない」というのが大きい理由ですが、50歳のニートの方の場合原因はさまざまありそうですね。

50歳のニートが就職しない場合の5つの末路

「もう50歳だし、このまま就職しなくても良いか」と思う方もいるかもしれません。ただ、50歳のニートがこのままの生活を続けるのであれば、将来に関してある程度覚悟を決めておく必要があります。ここでは、ニート生活を続けた場合の末路をご紹介します。

仕事をもらえなくなる

50歳を過ぎてもそのままの生活をした場合、本当にお金が必要になった際に仕事をもらえなくなります。正社員だけでなく、アルバイトやパートの場合も同じです。

新しい職場に入れば覚えることもたくさんあります。雇う側としてもそれを一から教えるのは意外と大変な仕事です。将来性がある方、長く働いてくれる方などメリットの多い方の採用率が必然的に高くなります。

ニート歴が長く50歳を過ぎても何もしてこなかった方を採用する会社は、ほとんどないでしょう。

お金が無くなる

収入がなければお金も貯まりません。また、お金が貯まらないということは、老後の生活に備えができないということです。生きていくためのお金を全て節約するようになり、気持ちも沈みがちになります。

お金が無くなると、社会のさまざまなことが気になるようになり、怒りやすくなる方もいるでしょう。毎日イライラしたり、沈んだ気持ちになりながらお金のことを考えて生きていかなければなりません。

親に頼れなくなる

50歳の方の親となれば、70~80歳の方が多いでしょう。今はまだ存命の方が多いかもしれませんが、親もやがては亡くなります。また、病気になったり介護が必要な状況になることもあるでしょう。

今、親に頼って生活している場合は、親に何かがあった場合のことも考えて行動することをおすすめします。親に頼れなくなったときは、全てを自分で何とかしなければなりません。

生きる意味がなくなる

節約生活、友達や結婚相手もいないような状況で楽しい生活を送ることができるでしょうか。もちろん、1人の時間も大事です。お金のかからない趣味もあるでしょう。ただ、贅沢できる瞬間がないので生活に彩はなくなります。

突き詰めると何のために生きているのか、生きている意味がないとさえ思えることもあるでしょう。社会人のストレスから解放されるためにニートになったのに、ニートになってからの悩みの方が内容が深刻であることに気付き、絶望感を味わうかもしれません。

1人で孤独に最後を迎える

ニートが覚悟すべきは、以下のような人生です。

  1. 仕事しない
  2. お金がない
  3. 結婚できない
  4. 楽しみがない
  5. 親が亡くなる
  6. 誰にも頼れない
  7. 1人で病気と闘う
  8. 1人で誰にも気づかれずに死ぬ

現状を何か一つでも変えようと努力しない限り、1人で孤独な最後を迎える可能性が高いです。

ただ、これを見ると根本の原因は「何なのか」がはっきりしています。仕事をして収入があれば、人生が変わる可能性が高いでしょう。

寂しい人生で終わりたくないのであれば、前向きに仕事を探してみましょう。

50歳のニートで職場復帰できる人の2つの特徴

50歳のニートは誰しもが仕事をもらえないわけではありません。努力している方の中には、無事職場復帰できる方もいます。就職できる方の特徴を分析してみましょう。

職務経験やスキルがある

職務経験やスキルがある方は、就職しやすいです。30代以上の場合は、即戦力として働けるかどうかを重視する企業が多いので、活かせるスキルがあるのは就職時に大きな強みになります。

サービス業などの経験しかなく資格がない場合でも、経験者というだけでアピールポイントになります。またそういった意味では、就職を決める際には自分の売り込みがうまいかどうかも重要なポイントとなるでしょう。

正社員にこだわらない

50歳という年齢の時点で正社員になるのは難しいと考えておいた方が良いかもしれません。そのため、正社員での就職にこだわらないことも重要です。契約社員、派遣社員、アルバイトなどでも仕事を持てるのであればよし!と考えている前向きな方も、就職を決めやすいでしょう。

正社員だとしても、50歳以上は年収が低くなる会社も少なくありません。アルバイトで細々とお金を稼ぎながら、趣味を持ち生き生きと生活する方もいます。

大金でなくても、生活に困らない程度のお金を稼げれば十分でしょう。

50歳のニートが就職しやすい業界

50歳のニートの方が就職しやすい業界をご紹介します。「そろそろお金を稼ごうかな」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

清掃業界

清掃業界は、ビルやマンション、公官庁などの掃除を行う仕事です。汚れ仕事といったイメージがあるかもしれませんが、公共衛星を整えるための重要な役割を担った仕事と言えます。

清掃業界は女性や高齢の方も多いので、50歳の男性であれば比較的就職しやすいでしょう。できるだけ長く働きたい時にもおすすめです。他にも、以下のような方に向いているでしょう。

  • 体力仕事が苦手な方
  • アルバイトからはじめたい方
  • 長く仕事を続けたい方
清掃業界の平均年収は300万円程度です。

接客業界

接客業界は飲食業だけでなく、アパレル、スーパー、ホームセンター、家電量販店、ホテルなどさまざまな種類があります。特別なスキルが必要ないので、未経験でもはじめやすいでしょう。

品出しなど裏方の仕事や、「早朝のみ」「深夜のみ」などと時間が短いシフトもあるので、自分の生活スタイルに合った働き方ができる可能性が高いです。接客業界は他にも、以下のような方に向いています。

  • 短い時間だけ働きたい方
  • 未経験でもできる仕事がしたい方
  • 裏方の仕事をしたい方
接客業界の平均年収は350万円程度です。

50歳のニートが就職するための2つの方法

50歳のニートの方で「就職しよう」と決意した場合は以下の方法を試してみましょう。就職に向けて、第一歩をはじめることが大切です。

公的機関を利用する

厚生労働省が営む「ハローワーク(公共職業安定所)」を利用してみましょう。求人検索や、求人紹介などのサービスを無料で受けることができます。

もし、身体や精神に障がいがある場合、「専門援助部門」を利用するのがおすすめです。知識を持った職員が、障がいのある方向けの求人を探し就職をサポートしてくれます。

就職エージェントに登録する

就職エージェントにも登録しましょう。就職エージェントでは、履歴書の添削や面接の練習などをサポートしてくれます。また、希望の条件や自分のスキルに合った求人を探してくれるので、自分1人で探さなくても良い安心感や心強さも一つの魅力です。

就職エージェントによって持っている求人が異なる場合も多いので、2~3個登録する方が多いと言われています。

まとめ

50歳でニートの場合、単に「気楽だから」「働きたくないから」といった理由であることは少ないでしょう。病気や親の介護などさまざまな問題を抱えている方もいます。

無理に正社員を探すのではなく、アルバイトや派遣、契約社員など自分の生活スタイルに合わせて働ける仕事を探すことをおすすめします。

とはいえ、無職の状態では大変な未来になる可能性が高いので働くことは大事です。まずは就職エージェントやハローワークなどを利用してみましょう。

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この記事を書いた人

転職を複数回重ね、平均年収1000万円を超える大手企業からベンチャー企業まで経験してきました。転職や就職活動におけるノウハウや、仕事の悩み、ビジネススキルに関する情報まで幅広く発信していきます。

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