30・31・32歳のニートが社会復帰する方法を徹底解説します

「30代ニートでも社会復帰できるの?」「職歴がないけど就職したい」と感じている30代ニートの方は少なくないでしょう。30代で今から人生を逆転させるためには、努力が必要です。

ただ、努力し正しく就職活動をすればニートから脱却することも夢ではありません。30代に突入したからと言ってもまだ30歳、31歳、32歳のニートには可能性があります。

そこで今回は、30~32歳のニートが社会復帰するための方法を詳しくご紹介します。ニート生活に不安を感じ始めている方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

30・31・32歳のニートはどんな人?

30~32歳と言えば、バリバリ働いている「働き盛り」の年代です。30代に入ると、役職をもらい責任ある立場で職場を切り盛りしている方も少なくありません。一方、社会に出ずニートをしている場合はどのような方が多いのでしょうか。30~32歳のニートの実態を調査しました。

割合

ニートと聞くと若い世代が多い印象がありますが、30代のニートの方が多いのが現状です。以下のデータを見てみましょう。
年齢 割合(人数)
20~24歳 15万人
25~29歳 14万人
30~34歳 18万人
35~39歳 18万人

(参考:厚生労働省「厚生労働白書」)

30歳以上は18万人と最多です。20代よりも30代のニートの方が多くなっています。30歳を超えても働いていない方が多いのは、採用率が低くなることも要因になっているかもしれません。

また、ニート歴が長くなると採用が厳しくなるだけでなく、自分自身も働きたくなくなってしまう可能性があります。

学歴

同じ厚生労働省の調べに、30~34歳のニートの学歴に関する結果がありますので、確認してみましょう。
学歴 割合(人/100人)
中卒 8.6人
高卒 2.4人
大卒 1.1人

100人中8人以上が中卒であることが分かりました。実は、30~34歳に限らず、どの年代ににおいても中卒が一番多い結果となっています。中卒がニートになる確率は、大卒のおよそ8倍以上です。

お金をかけて学校を出た分「働かないと!」と思うのかもしれませんね。

前職

社会経験があるニートの方の前職を調査すると、ある傾向が見えてきました。以下はニートの前職のTOP3です。

  • サービス業:31.1%
  • 生産労務職:25.1%
  • 営業販売職:22.8%

(参考:財団法人社会経済生産性本部「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書」)

生産労務職は、工場勤務や工事現場の作業員などです。3つの仕事に共通するのは学歴や資格、特殊なスキルが必要のない未経験者でもできる仕事というところでしょう。

30~32歳のニートは、スキルと学歴があまり高くない上に、もうそんなに若くもないので、社会復帰したいのであればそれをカバーできるようになるしかありません。

30代のニートが多い原因は?

なぜこんなに30代のニートは多いのでしょうか。20代の方が「まだニートでいいか」と気楽に構えられそうですが、意外と20代の方がニートの総数が少ないことが分かっています。30歳以上のニートが多い原因を考えてみました。

ニートの期間が長すぎる

ニートの期間が長くなればなるほど、採用が難しくなります。

厚生労働省がフリーターを対象に行った調査では、フリーター歴が半年の場合男性の72.5%が就職できているのに対し、3年以上の場合は57.0%まで落ち込んでいます。

職務経験が全くない場合はもちろん、経験があってもブランクが長いとまた一から教えなおさなければならなくなるので嫌煙する企業もあります。

求人を見る際には「ブランクありでも歓迎」「経験者優遇」など、わざわざ提示している場合もあります。逆に言えば、そうでない企業は、ブランクがない経験者を優遇するのでしょう。

学歴や職歴が原因になることも

ニートには中卒の方が多いことをご紹介しましたが、なぜ中卒のニートが多いかというと、求人の多くが「高卒以上」「〇〇資格所持者のみ」などといった条件が付くためです。

また、学歴が低くなると就職意欲が下がるという研究結果もあります。労働政策研究・研修機構の行った調査によると、就職活動をしていない無職の方の割合は以下のようになりました。

学歴 割合
大卒 1割
高卒 5割
中卒 2割

(参考:労働政策研究・研修機構「非求職無職者の就業希望・就業経験」)

大卒はたったの1割です。大卒の無職者の9割は就職活動を行っていることになります。雇う側だけの問題でなく、就職を希望するニート自体が少ないのかもしれません。

30・31・32歳でニートでいても大丈夫な人の3つの特徴

30~32歳のニートは、早めに就職活動を行うべきですが、中にはニートのままでいても平気な人もいます。ニートとして生活が成り立つ方はどのような人なのでしょうか。特徴を確認してみましょう。

公的期間の支援を受けている

仕事を辞めて、職業訓練校に通っている場合や失業手当を受給している場合は大きな問題ないでしょう。生活費も補填でき、また必要な知識を学ぶこともできています。

ただ、厳密にいえばニートの定義からは外れてしまうので、ニートでいても大丈夫な人の特徴とは言えないかもしれません。ちなみにニートの定義は以下のようになります。

  • 15歳~34歳
  • 学生でない
  • 働いておらず就労の意志もない
  • 家の仕事や家事手伝いもしていない
  • アルバイトもしていない

莫大な資産がある

実家に莫大な資産がある場合には、ニートでいても大丈夫でしょう。親の財産や不労所得、土地を受け継ぐことができ、そのお金で生涯生活できるのであれば、わざわざ働く気が起きなくても仕方ないかもしれません。

ただ、莫大な資産でなければ、親の老後資金としてお金が消えてしまう可能性が高いです。もし今、親のお金でニート生活を続けているのであれば、自分の老後まで持つくらいのお金があるかを一度確認してみましょう。

資格取得や留学など勉強に励んでいる

一時的なニートで、再就職の予定がある方はニートでいても平気でしょう。ニートの期間が長いほど就職しにくくなるため、短期間であれば大きなデメリットにはなりません。

また、資格取得や留学に向け独学で勉強を行うなど、前向きな行動をしているニートも、その経験や知識を武器にすれば就職しやすいでしょう。

30・31・32歳のニートが就職しないデメリット

資産家の家に生まれたわけではなく、今後の生活に困窮しそうな気配がある方は、これからもニートを続けると大きなデメリットを感じるかもしれません。30~32歳の男性がニートを続けた場合のデメリットをご紹介します。

お金が貯まらない

30~32歳のニートの場合、そのままニートの生活を続ければお金が貯まらなくなるでしょう。収入が入ってこない状況では貯金を切り詰めるか、家族から支援してもらうしかありません。

また、生活保護などの公的援助を受けたとしても金額は多くないので、生活するだけでいっぱいいっぱいになることが考えられます。

社会的地位が低く不便を感じる

住宅や車を購入したり、携帯電話を買ったりするときなどローンを組む場合には審査があります。ニートは社会的地位が低いため、ローンの審査にも通りにくいでしょう。

また、クレジットカードを作る際も、職業や年収を記入する必要があります。正社員として働けば普通にできることも、ニートでいることでできないとなれば、生活に不便を感じることも増えニートでいるデメリットを感じるようになります。

今後さらに就職が難しくなる

就職の採用率は年齢を重ねるごとに低くなります。構成労働省の調査によると、以下のことが分かりました。

年齢 フリーターの就職率(%)
15~19歳 29.9%
20~24歳 32.7%
25~29歳 25.5%
30~34歳 18.1%
35~39歳 15.5%

(参考:厚生労働省「平成29年版就業構造基本調査」)

35歳を過ぎると15%にまで減少します。一方25~29歳の就職率は25%以上です。

30~32歳は就職できるかできないかの瀬戸際と考えられるため、今のうちに就職しておくことをおすすめします。

30・31・32歳のニートから職場復帰した人の3つの特徴

30歳以降の少ない就職率を勝ち取った人はどのような特徴があるのでしょうか。就職するためには、成功例をしっかりと研究する必要があります。

明るくコミュニケーション能力がある

他の社員とコミュニケーションを取ることは、どの仕事にもどの職場にも必須の条件です。コミュニケーション能力があれば、社員からの信頼を得やすいでしょう。また、接客業や営業職などできる仕事の幅も広がります。

学歴や職務経験がなくても、人柄がよくコミュニケーション能力が高ければ、就職時の面接官の印象も良くなり採用の確率が上がることが考えられます。

資格や実務経験がある

資格や実務経験がある場合は、再就職しやすいでしょう。「一から教え込む」という教育に費やす時間が短くなるので、即戦力として働くことができます。

30代以上の人に、新卒社員と同じように教育や研修を受けさせる企業はそう多くはありません。そのため、資格や実務経験がないと採用されにくいことが考えられます。

ニートになった明確な理由を持っている

ニートになり、やりたいことがあった場合は、再就職に大きな影響を与えない可能性があります。内容によっては、むしろ就職しやすくなるかもしれません。

例えば、システムエンジニアになるために勉強した、企業したくて独学で挑戦した、海外でボランティア活動をしたなど、社会的に見て前向きで正当性のある理由なら、志や人柄を評価され、ニートになったことにも納得してもらえるでしょう。

社会復帰できる方は、何かに頑張っていたり前向きだったりと人としての魅力がありますね。

30・31・32歳のニートが社会復帰する時の3つの心得

30~32歳のニートが社会復帰を目指す際には、心構えも必要です。何となく社会に出るのではなく、しっかりと覚悟を持ちましょう。

まだ若いと思わない

30代に突入すると、社会的に見るともう若くはありません。「まだ若いから働かなくてもいいか」「まだ就職できる年齢だから」と後回しにしたり、自分自身の評価を高くし過ぎないように気を付けましょう。

自己肯定感が低すぎるのも問題ですが、高すぎるのも良くありません。「もう30代だからしっかりしよう」と自分に喝を入れ頑張って働きましょう。

すぐに辞めない

「ここは自分に合わないからもういい」「ストレスだからやめる」と、すぐに諦めるのは今後の人生にもよくありません。もちろん、体調を壊すほどのストレスは良くありませんが、つらい期間を乗り越えると少し立場が変わり楽になることもあります。

まずは3ヵ月、次は3年といったように、少しずつ様子を見ながら働いてみましょう。実務経験が長くなるほど、将来の自分に有利になります。

職務経験ができれば、転職しながらスキルアップを目指すこともできます。

完璧を目指さない

完璧を目指すと、疲れてしまう可能性があります。体や心が病んでニートになる方も少なくありません。仕事はお金のため、と割り切って働くのも一つの手です。

また、最初からなりたい自分になろうと無理をせず、アルバイトや派遣社員から始める、就職しやすい職業にとりあえず就職してみるなど、できることからはじめてみるのがおすすめです。

30・31・32歳のニートが就職しやすい業種

30~32歳でニートから脱却したいと考えるのであれば、就職しやすい業界を狙うのがベストでしょう。就職活動は厳しく時には理不尽な理由で採用されないこともあります。30~32歳のニートは覚悟を持って挑みましょう。

建築業界

建設業界はもともと、重い物を運んだり高いところに登ったりと体力が必要な仕事が多く、体力が若い男性が重宝される業界です。ただ、近年は高齢化が進み人手不足の状況に陥っています。30~32歳でもまだ若いと言える年齢なので、建設業界を狙ってみてはいかがでしょうか。

また、未経験でもできる仕事も多いため、社会経験のないニートでも働くことができる可能性が高いです。アルバイトの募集もあるので、正社員に抵抗がある場合はまずはバイトから始めてみるのも良いでしょう。

建設業の平均年収は高くて1,000万円、低くて300万円程度と言われています。

介護業界

介護職も、人手不足の業界として有名です。2025年には38万人の介護職員が不足するとの見通しもあるため、仮に仕事を辞めても他の介護施設に転職しやすく、今後も仕事に困ることはないでしょう。

介護士は国家資格が必要ですが、「介護助手」であれば無資格でも始めることができます。働きながら資格取得できるように支援してくれる会社もあるので、将来のためにそういった企業を探してみるのもおすすめです。

介護職の平均年収は約340万円です。多くはありませんが、生活していくことはできます。

運送業界

運送業はタクシーの運転手やトラックの運転手、引っ越し業者などさまざまな職種があります。コミュニケーションが苦手な方でも働きやすいものと言えば、貨物トラックの運転手ではないでしょうか。

大型自動車の運転免許が必要になる可能性が高いですが、特別なスキルや学歴は必要ありません。運送業界は通販などの影響で忙しくなっているため、就職しやすい職業と言えます。

運送業の平均年収は300万円から450万円です。

まとめ

30~32歳のニートは、このままで良いのかと焦りを感じることもあるでしょう。実際、頑張れば仕事はありますが、ニート歴が長くなり年齢を重ねるごとに就職率が下がっていくのが現状です。

面接対策や資格取得、まずはアルバイトなどできることからはじめてみましょう。未経験者でも就職しやすい業界を目指すのも一つの手です。

また、就職に困ったときは、ハローワークや就職・転職エージェントに相談に行ってみましょう。面接の練習や履歴書の添削などもサポートしてもらうことができます。

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この記事を書いた人

転職で大手企業からベンチャー企業まで経験してきました。仕事の小さな悩みから、転職に関する細かい情報まで発信していきます。

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