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エンジニア対談

ENGINEER'S TALK 平山 幸一×若松 広之
加速する海外での工場設立を支える機械・電気系のエンジニア。その活躍の現場とは?
化学メーカーに行くのは、想定外だった。「人を大事にする」「早くから経験を積める」周囲からのひと言がきっかけで、入社を決める。
平山は、電気と情報通信が専門。一方、若松は機械工学が専門。

平山: 「就職活動は、電気・電子系メーカーや通信会社の研究開発職に絞っていました。しかし、思うようにいかなくて。そんな時、親戚から『関西ペイントは人を大事にする』と聞き、受けてみようと思ったんです」

迷いはなかったのか?

平山: 「正直、悩みました。化学メーカーに行って自分がやりたいことができるのかと。しかし、電気・電子系メーカーに入れたとしても、研究ができるとは限らない。電気系以外の会社は本当につまらないのだろうか…と自問自答して、行きついたのが、『会社によりけりだろう』という結論でした。関西ペイントは面接の対応がとても丁寧で、「何をすることになるかわからないなら、働きやすそうなところに行こう」と、ここに決めました。」

若松: 「恥ずかしいですが、私の場合、自分が何をしたいか、はっきりしていなくて。大学の先輩で、関西ペイントで働いていた電気系の社員から話を聞いたのが、面接を受けたきっかけです。『機電系の出身者が少ない分、大事にされる。早い段階で大きな仕事を経験できる』と聞き、『やってみたい』と思ったんです」

2人にとって、化学メーカーで働くことは、想像もしていないことだった。しかし今、それぞれのキャリアを積み重ねて2人は言う。「選択は間違いではなかった」と。

若松: 「当時、周囲から『化学メーカーは意外と狙い目かも』と言われましたが、実際、そう思います。機電系の学生さんにはとっつきにくい会社かもしれませんが、『一度説明会に来てみたら、興味が湧くのでは?』と言いたい」

平山: 「思い込みを排除して他の分野も見たら、私たちのように『こんなに面白い仕事があるじゃないか!』となることもある。ぜひ広い視野を持って欲しいですね」

入社後1年間の教育実習で、塗料の面白さに開眼。設計・開発・工事…。意外と豊富だった機電系の活躍フィールド。
技術系の新入社員は入社後1年間、様々な部門をローテーションしながら、塗料の開発や製造の基礎を学ぶ実習を受ける。

平山: 「1年間の前半は、神奈川県にある研究所で、電着塗料(自動車の下地用塗料)やプラスチック用塗料の開発を経験しました。後半は、今のエンジニアリング部で、生産設備の設計と工事の基礎を学びました。塗料には触れたことがなかったので、とにかく新鮮でした」

若松: 「私も、生産技術研究部門・合成樹脂研究部門・自動車塗料技術部門の三つを回り、開発系の仕事を体験しました。塗料をつくっては塗って、という実習はすごく面白かったです」

その後平山は、既存設備の補修・改造などにあたる工務グループを経て、設備や工場の立ち上げを主に行う、現在のエンジニアリング部へ。

平山: 「エンジニアリング部に来て役立ったのが、工務グループでの経験です。工場で実作業している人の声を直接聞きながら、設備の補修を行うため、設備に詳しくなれました。小さな改造なら自分でしましたし、何より、改造にしても、制御機器のプログラム変更にしても、自分で好きなようにできたのが、面白かったですね。今の仕事に繋がる、貴重な体験をした2年間でした」

若松は実習後、2年間にわたって研究所で塗装機の改造などに携わる。

若松: 「研究所というと、化学系の人間ばかりいるのかと思いましたが、同じ開発でも、化学系が所属する部署と、機電系が所属する部署があって、私がいたのは後者。平山さんと同じエンジニアリング部に異動したのは、その後です」

計画段階から、稼働・引き渡しまで、すべてに関わる。自分で考え、つくるから、自分の設備だと実感しやすい。
現在、2人が所属するエンジニアリング部は、

平山: 「醍醐味は、計画から引き渡しまですべてに携われること。それも30~40代のベテランならともかく、入社1~2年目でも、やろうと思えばできてしまうのが、関西ペイント。私の場合、5~6年目で小さい工事なら一人で担当できるようになり、その後、どんどん大きな工事を任されるようになりました。仕様も設計も使う設備も工場によって違うので、同じ工事はありません。毎回、刺激があり、知識も仕事も広がっていきます」

若松が、平山の言う醍醐味を実感したのは、4年目にエンジニアリング部に異動して初めて担当した、工場の設備移管工事のときのことだ。

若松: 「先輩のアドバイスを受けながらでしたが、工事計画から生産設備の設計、設置工事、試験製造まで、やり遂げました。途中、失敗もありましたが、設備が稼働し、無事に塗料が製造されたときは、感激しましたね」

自分の仕事次第で、工場の作業性も生産性も決まってしまう。それは、「面白いと同時に、大きな責任感を伴う仕事でもある」と平山は言う。

平山: 「まず、どんな設備を入れ・どんな作業をしたいか、というニーズを発信する製造部。 次に、詳細な設備仕様を決定する技術研究部門。それから、配線をどこから引いてきて、電源はどこに設置するかなどを一緒に決めていく工務グループ。設備・機器の購入を行う購買部門。社外では、工事を行う施工会社…。様々な人たちと協業し、工程や予算を管理しながら、現場の監督・指揮を担います」

こうした設備移管や新設工事で経験を積み重ね、その後2人は、関西ペイントの海外展開に伴って、海外工場の立ち上げにも頻繁に携わるようになっていく。
海外展開の加速にともなって、増える海外出張。インドの新設工場で、半年以上にわたって格闘した日々。
関西ペイントは、自動車メーカーの海外への生産シフトに伴って、いち早く海外展開を進めてきた。

平山: 「それまでの海外出張はせいぜい2週間程度でしたが、ホスールでは160日ほどの長期出張になりました。任務は、日本で作成した仕様書どおりに設備が動くか、プログラムをチェックすること。しかし、思うようには行きませんでした。一番苦労したのは、現地スタッフとのコミュニケーション。言葉の壁もありますが、日本人との考え方の違いに戸惑いました」

若松: 「私も平山さんとは違う時期に約半年間、滞在しましたが、やはり苦労したのは意思疎通です。カタコト英語で伝えて、『日本人ならここまでやってくれるだろう』と思っていると、『私の仕事はここまで』というスタンスで、やってくれていないことが多くて」

平山: 「人なつっこい方ばかりで、人間関係で悩むことはなかったのですが、仕事となると日本人と同じ感覚では進んでいかない。指示がうまく伝わらず、つい自分でやってしまったことも。そこをどうするかは今後の課題です。日本では施工業者さんが助けてくれましたが、それも難しい。結局、一緒に行った日本人のチームの人に助けてもらい、何とか進めることができました」

現地の作業者が、どうすれば使いやすい設備になるか、日々、試行錯誤が続いた。
大事なのは、何でも飛び込んでいく挑戦心。失敗しても挑戦すれば、仕事の幅が広がり、成長できる。
平山は、インド出張で、今後、海外の仕事がますます増えてくると、確信したという。

平山: 「とにかく人が多い。著しい経済成長のもと、いずれ、この人たちが車や家をどんどん買うようになると、自動車塗料や建築塗料の需要が爆発的に増えるのは間違いないと思いました。そうなると生産性の高い工場は必須で、エンジニアの仕事の8〜9割が海外になってもおかしくないと思います」

苦労が多かった長期の海外出張。もうこりごりかというと、2人ともそうではないらしい。

若松: 「一人で考えなければいけない場面が多いのは確か。だからこそ、国内以上に自分の思ったとおりにできる。もっといろんな国で、いろんなことを経験してみたいですね。」

平山: 「ホスールでは、コミュニケーション力の大切さを実感しました。また必ず海外に行くことになると思いますが、専門外の基礎知識を少し習得して、様々なことにも、対応できるようになっておきたいと思います。ちなみに、今結構ワイルドな見た目になっていると思いますが、実はインドでこの"髭"が大活躍しました。インドや中東では、髭がない男性はなめられやすいので、意識して生やしていたんです。そしてそのまま帰ってきても、皆受け入れてくれている。これって、関西ペイントのダイバーシティ(多様性)を象徴しているかもしれませんね」

では、最後に、関西ペイントについてアピールしたいことや、学生へのメッセージを。

若松: 「機電系は人数が少ない分、若いうちからどんどん経験が積めます。裁量も大きいので、自分の意見で設備をつくっていくことができます。もちろん先輩のサポートはあるので、心配はいりません」

平山: 「若手に責任ある仕事を任せる一方、裏ではきちんと見守っている温かい会社です。上下関係も厳しくなく、風通しもいい。困った時も、色々と相談に乗ってもらえます」

若松: 「一緒に働きたいのは、元気がよくて、あいさつができる人ですね。仕事は、一人でどんどんこなすことばかりではなく、周囲との関わりが欠かせない。だから、周囲と楽しくやっていける、ということが重要だと思いますね」

平山: 「わからない仕事が与えられても、とりあえずやってみようという挑戦心を持っている人が、向いていると思います。仕事とは、究極的に言えば、わからないことがわかるようにチャレンジし続けること。だから、わからないことに尻込みしていると、仕事自体うまくいきません。思いきって飛び込むからこそ、仕事の幅も広がり、成長していけると思います」